モスモは、苔をこよなく愛する小谷雅美と久米恭子のふたりで、上北山村の空き家の活用について考え取り組むユニットです。
自然豊かな紀伊半島の奥山にある、人口500人に満たない村「上北山村」
村の面積の97%が山林で、少しの拓けた平坦な土地に集落を作り、山とともに暮らしてきた村です。
かつては林業で栄えたこの土地も、主産業の衰退とともに、ゆっくりと人口減少の一途をたどり、集落内の空き家が目立つようになってから、ずいぶんと時間が経っています。
かつて暮らしがあり、たくさんの思い出が詰まった大切な家。
人が住まなくなり、閉ざされてしまうと、じわじわと確実に朽ちていきます。
朽ちた家は、集落から活気を奪い、そこに住む人に不安や寂しさ、諦めの気持ちを抱かせてしまいます。
大切な財産でもある家を、このまま朽ちさせるのはもったいない!
大切な思い出とともに、消えてしまう家を何とかできないだろうか…?
そんな思いから、モスモは生まれました。
空き家があるのだけれども、自分たちではどうしていいかわからない。
様々な事情で解決の糸口が見つからず、不本意ながら放置せざるをえない場合も多くあると思います。
少しずつでも、朽ちてゆく空き家を減らしたい。
空き家を有効に活用できる仕組みを作りたい。
持ち主の心の負担を減らして、地域にとってもプラスになる解決に繋げたい。
そんな思いで、一歩一歩取り組んでいます。
いつまでも気持ちのよい家であり続けるために。
mossumo(モスモ)-苔と暮らしを考える-
久米 恭子(左)
2016年に岐阜県から上北山村へ移住。植物や住まいに関わる仕事をしてきた経験を通して、大台ヶ原に関する仕事や村の活性化を目指す村民団体、集落支援員などに携わる中で、この村での暮らしの魅力と課題について考えるようになる。
小谷 雅美(右)
2017年に生駒市から上北山村へ、地域おこし協力隊として移住。山のガイトをしながら、住まいとして借りた民宿を復活させることになり、「民宿100年」の女将として奮闘中。その中で、古い家の居心地よさと、この宿があることでいろんな人が訪れたくさんの面白い出会いが生まれるという場所の力を実感。